1.まずほめる
2.遠回しに注意を与える
3.自分のあやまちを話す
4.命令をしない
5.顔をつぶさない
6.わずかなことでもほめる
7.期待をかける
8.激励する
9.喜んで協力させる
まずほめる
相手を褒めると相手は尊重され価値が認められていると感じるでしょう。ここでは、まず相手を褒めておくのは、歯科医が最初に局部麻酔をするのに似ていると例えている。後で、ガリガリやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる。
遠回しに注意を与える
人の気持ちや態度を変えようとする場合、ほんのひとことの違いが成功と失敗の分かれ目になる事がある。
~は良かったね、「しかし」こうしていたらもっと良かったね。
~は良かったね。「そして」こうしていたらもっと良かったね。
誉め言葉の後に批判が続かないので素直に耳を傾けるだろう。
自分のあやまちを話す
人に小言を言う場合、謙虚な態度で、自分は決して完全体では無く、失敗も多いがと前置きして、それからまちがいを注意してやると、相手はそれほど不愉快な思いをせずにすむものだ。
命令をしない
命令では無く、暗示を与え自主的にやらせる。そして、失敗により学ばせる。そうすると相手は自分のあやまちが直しやすくなる。また、相手の自尊心を傷付けず、需要感を与えてやることになり、反感のかわりに協力の気持ちを起こさせる。押しつけがましい命令は、あとにもしこりを残す。
顔をつぶさない
たとえ自分が正しく、相手が絶対にまちがっていても、その顔をつぶすことは、相手の自尊心を傷付けるだけに終わる。
わずかなことでもほめる
動物の訓練には、この方法を用いる事が多いが、なぜ人間には応用しないのだろう。少しでも相手が進歩を示せば、心から褒めようではないか。それに力を得て、相手はますます進歩向上するだろう。我々には、他人から評価され、認められたい願望があり、そのためにはどんなことでもする。だが、心のこもらないうわべだけのお世辞には、反発を覚える。褒めるのは、それが心の底から出る場合にかぎって効果を上げる。批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く。
期待をかける
期待をかけられた人は、その期待に応える為にはどのようにすべきかを自ら考え行動するようになる。
激励する
習い事をする場合、欠点を強調されるよりも、長所を褒められた方が物事の覚えは早いものだ。
喜んで協力させる
人を変える必要が生じた場合、次の事項を考えてみるべきとしている。
1.誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。
2.相手に期待する協力は何か。明確に把握せよ。
3.相手の身になれ。相手の真の望みは何か。
4.あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか
5.望み通りの利益を相手に与えよ
6.人にものを頼む場合、その頼みが相手の利益にもなると気付くように話せ