本書は令和5年から日本銀行総裁になられた植田和男氏の著書であり、「大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる」を図解化したものです。大学で学ぶ金融学を一緒に学んでいきましょう。
私達が普段使っている貨幣には3つの機能があります。
貨幣の3つの機能
・価値の尺度
・交換の媒体
・価値の貯蔵手段
価値の尺度
現代ではモノやサービスの値段を貨幣の単位で表すことが出来ています。
交換の媒体
私たちは物々交換では無く、お金を媒体としてお金でモノ・サービスを買うことが出来ます。
価値の貯蔵手段
紙幣や硬貨としてであれば、お金を貯めておくことが出来ます。
貨幣がこれらの機能を果たすためには、全ての人が貨幣を信頼しモノやサービスと交換出来るものだと認識する事が必要です。
お金の価値にも下記のようなものがあります。
金貨や銀貨といった材料そのものに価値があり、国が保証したものを鋳造貨幣と言います。
鋳造貨幣を正式なお金としながらも、それと兌換(だかん※交換)出来る事を約束された紙幣を流通させた制度を金本位制と言います。紙幣の価値は国が保証しています。
貴金属との兌換を約束させず、国が紙幣を流通させる通貨を法定通貨と言います。現在では、ほんとんどの国の紙幣は法定通貨として発行されたものです。万が一、国の信用がなくなれば文字通り「紙くず」になります。
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